2017年の幕開けです。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、今日トランプ大統領が誕生し、世界は政治・経済とも混迷な時代に突入するとNewsが流れています。ところが、地震予知はもう20年も混迷の時代が続いています。何故かというと、阪神大震災から20数年が経過しようとしていますが、未だに地震予知が出来ないと言うのです。もう地震予知は諦めて、地震対策に予算を振る変えた方が良いと言う学者まで現れました。
原点に返ってみましょう。何故出来ないのか?・・・何が間違っていたのか?・・・どうすれば出来るのか?となりますが、私の答えは一発です。「観測をしていないでしょう!」と思います。今行っている観測は、地震予知では無く地震発生後の観測情報を使って「地震警報」などを発信しています。でもこれって地震予知では無いですよね。と考えています。
地震予知に必要な事柄は、何でしょうか?それも答えは簡単です。地震の災害を未然に防ぐのに必要な時間の前に出る情報が予知情報と言えるのです。30年での確率や数年以内等と時間を区切った話しではありません。地震の災害を予防できる為の時間が必要なのです。と言う事は、新しく起きると予想される関東大震災を例に取れば、関東地域から避難するのに何日が必要でしょうか?2~3日?、又は1週間?ですか??そうですね、約1週間有れば避難可能でしょうね。と言う事は、1週間以上前の予知情報で無いと役に立たないと言う事です。最低でも「数日前」での情報が必要でしょう。
それと、人一人の命を救う為に必要な地震予知の情報は、①地震の大きさは震度6以上で死亡者が出ますから、6以上に限定できます。また、②場所は県単位か地方単位でしょう。地方単位ではアバウトすぎますから、県単位が予知情報として必要と考えます。従って、地震予知の情報は、③1週間前後前迄に、県単位で震度6以上~7の情報が無いと予知情報とは言えなくなります。
2017年の年頭ですが、私達は地震予知の基準として、約1週間前迄に、震度6か7で、県単位の予知情報です。現在、この予知情報に叶っている情報があるでしょうか?多くの網掛けや繰り延べ、又は空振りは失格です。多分、サービスエリア限定ですが私達の電磁観測の予知情報が最も正解に近いと思います。