地震予測観測網(JYAN研究会)

地震の電磁前兆を観測し、直近で予測(いつ・どこで・どれくらいの)を配信します。

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09月

地震と原発事故の責任

東日本大震災が起きた後、津波の高さに関する伝達内容が二転三転し、多くの方が逃げなかったり、逃げ遅れたりして2万人を超す方が亡くなりました。元々ハザードマップには東北や三陸地域は地震の少ないところとされており、地震に対する危険意識が低かった事も原因だったと言われています。それで、私は地震学会内で、地震津波に詳しい専門的学者が、いろいろな指導場面で間違た指導をしていましたと陳謝するものと思っていました。しかし、誰一人としてそんな方は出ませんでした。ということは、誰の責任で2万人の方が亡くなったのでしょうか?誰が責任を取るべきだったのでしょうか?地震学会の学者や研究者はすべて無関係だったのでしょうか?地震学や地震研究を預かる地震学会も、全くあずかり知らないことだったのでしょうか?

福島原発も未だ、「私が間違っていました」とか、「大事故の原因は私にありました」と言う方は一人もいません。誰も失敗や間違いは無かったというのです。実は、今度の熊本地震でも繰り返されていました。4月14日に震度7の地震が発生し、直後からTVで、K庁の報道官が「今後1週間は余震に注意してください」と何度も繰り返し発表していました。それを聞いた被災地の方は、もう、先ほどのように大きな地震は無いものと考えて家に戻ったと聞きました。そこに、16日未明にはさらに大きな地震が発生して数10人の方が潰れた家屋によって亡くなりました。これについても、K庁は今度の地震が本震(前のは前震?)です。と言い換えて訂正しました。しかし、訂正の言い訳は聞きましたが「判りませんでした」。とか、「間違って済みません」(たいへん申し訳ない)等のお断りは一切ありません。

ただし、K庁は、最初の報道から、もっと大きな地震がありますから注意してください等と(前よりも大きな地震が来る恐れがありますと)注意を喚起していれば問題は起こりませんが、先程のが(今度のが)本震でした。と説明をしたのには、開いた口が塞がりません。このような場合、潰れた家の下敷きで亡くなった方に対する責任は誰(どこ)にあるのでしょうか?

実は、私達は14日の地震後、もう一度、前と同じか、前よりも大きな地震が来ると予想できていました。私達の電磁観測網に滅多に無い大きな異常が日を開けて2回程出ていたのです。これは、日を開けて大きな地震が2回来ることを示しています。それで、私はすぐに熊本の被災地へ応援に行きましたが、TVやラジオで放送を聞いている方には、もっと大きな地震が来ますよと言っても効果はありませんでした。たいへん残念です。

どうして、こんな事が繰り返されるのでしょうか?結局、責任を取らせる体制ができて無いからだと考えています。誰が責任者か、誰が指揮者か?前持って宣言をさせるべきだと考えます。そうすれば、真剣に考え、統率の取れた行動をするようになるのではないでしょうか?地震予知は最も重要な情報です。そのために、私達は、責任を取れる正しい地震予知報道を目指して地震研究と観測に頑張っています。