地震予測観測網(JYAN研究会)

地震の電磁前兆を観測し、直近で予測(いつ・どこで・どれくらいの)を配信します。

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  1. 2015年5月28日 JGUの学会発表が終わって一息ついています。連合学会は約1週間ほどありますから参加者も多いのですがセクションもたくさんあります。それでも、学びたい方向が同じような方は同じような会場に集まるようで、どこかで見たような方でいっぱいです。3・4年前迄はパラパラとしかいなかった電磁関係の会場も3倍くらいに増えてきました。私が学会に入ったころは、地震予知と電波は関係ないでしょ!と一傑されていましたから、随分変わったものです。今度は私が提唱した地震と電磁理論の一環で、潮汐と地震トリガー説を改めて発表してきましたが、反論がありません。この前まで学会で叩かれていた(一部の方に)のがウソのようで、考えられない状況に変わりました。確かに、6年前からデータの記録を取っていますし、再現性についても毎日積み重なっていますからいつでもOKです。また、一番大事な、どうしてそうなるのか?。と言う理論とメカニズムも筋が通っていますし、その根拠となるデータも地道に揃えてきましたから、その努力が実ったのかもしれません。  今後は、実戦で間違いのない予測を発表する競争になります。民間の予測会社や団体も出てきました。しかし、その予測間違いが度重なれば、信用を無くし自然淘汰されていくでしょう。私達は、もっとも困難な正確性への根拠と目処が立ちましたから、経験則を積み増し、全国ネットへ向けて自信を持って広げて行きたいと思ます。(これまで観測網の拡充や維持管理に協力下さった皆さんに感謝申し上げます。これからも皆さんと一緒に本物の地震予報に向けて、頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。)
  2. 2015年4月22日 地震の予知研究は、とても飽きないというか、不思議だらけと言うか? 本当に面白いと思います。私たちハムは元々電波に親しんでいますが、その好きな分野で活動できるだけに興味が尽きません。頭の中で、いろいろな想像もしてしまいます。例えば、電離層の話です。短波帯までは電離層で反射し、あとは突き抜けてしまうと教えられました。確かに、突発的なEスポなるものも出てきて日頃通信できない遠方とも交信できることがあります。・・・・・・有名な話です。確かに、そんな経験でワクワクしました。     このごろ、疑問に思っています。反射するのは何故? 何故VUは突き抜ける?などなど・・・・・ なかなかこれだ!という回答は出てきません。以前は不思議に思わないので、問題にはなりませんでしたが、しかし、地震の研究をしていると、この問題にぶつかります。何故?だらけです。反射って何? なんで突発的に電離層ができる? どこに? いつできたの?などなど、不思議だらけです。でも、電波と光は似通っています。共通部分が多いからです。また、波という関係では、光と電波は同じで、音波も共通点があります。結論ですが、光と同じように電波も屈折(電波ミラージュ)します。この屈折する理由は、通過地域の温度変化です。電離層の温度も大きい変化があります。光は、通過する空気に温度差があれば必ず屈折します。同じように電離層内でも温度変化があれば電波が屈折するのです。さらに、短波以下は波長が長いので屈折率が大きくなり、電離層あたりの通過範囲も長いから余計に曲がって反射したみたいに見える。電離層がある数百キロ帯域はマイナスから数千度にもなるからです。この温度カーブと電離層のF2構成位置カーブがよく似ています。突発的なEスポは、夏季に、急に、熱くなった場所であり、その場所は移動もするのです。また、通常は、VU以上は波長が短いので1波長内の温度差が出にくく、結果的に曲がれないので、突き抜けるのだろうと・・・反射ではなく、屈折だ。もし反論があるとすれば、反射する鏡は、どこにあるの?となり、また疑問が出てきます。(本当のミソは次回に)
  3. 2015年3月15日  地震予知アマチュアネットの地震予測観測網が底力を発揮するようになりました。地震の震源地 で起きた地殻の軋轢によって、電磁気が発生し、その電磁気が電磁誘導等で地上まで伝わると、 地表に電磁界を形成します。ここを電波が通るとひき寄せられたり、跳ね飛ばされたりし、電波 の電界強度が揺れるのです。地震の約1週間前くらいに電界が下がることが多いのですが、この 下がりの大きさが、地震の規模を表し、観測網でクロスチェックすると震源地がよくわかります。 データが増えていますので、電磁気が変化する理由は、理論的にも十分考えられますが、実際の 観測データによって検証されています。私たちは、観測通りのことをHPで発表していますから、 地震予測が間違わないのです。
  4. 2013年10月 一昨日(10月27日)に国東市国見町の大光寺と言うお寺で講演会がありまし た。 講演者は二人で、最初に私がFM電磁波の変化による地震予知の講演で産経新聞に掲載され た 内容を含めて、その起源や経過と現在の研究などをお知らせしました。 そして、二人目は立花弁護士さんが老後の法的手続きについての講演を行いました。 来られた 皆さんは、高齢者が多く全くわからない世界だったと思いますが、興味が沸くところと理解でき ない面と両方だったような気がします。

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10月25日~鹿児島での日本地震学会は

  •  10月25日から27日まで鹿児島市県民交流センターで日本地震学会が行われました。私も27日に地震予知セクションで講演発表を行いました。その講演の内容は、昨年4月に発生した熊本地震での電磁観測状況とそのデータ解析の結果を発表したものです。特に力を入れたのは、4月6日と9日の段階で、竹田から熊本間で震度7級の地震が起きることが予測できていた事と実際に予知通りの地震が起きたことです。予知できた観測は、常時観測している電波の内、熊本からのFM電波が竹田受信局で、受信した信号強度が特別な異常上昇を(日頃は11dB程度ですが、このときは26dB迄上がり、+15dBと言う初めての高さだった。)記録したからです。これまでの経験則(数百ある)では、約1週間後に異常レベルに応じた(この時は震度7クラスを予想)地震が起きているのです。
  •  それで、私は、予測日(14日)に、観測装置を持って竹田に泊まっていました。案の定、夜半に大きな地震が起こりました。テレビで地震情報を見ると、熊本県益城町(熊本-竹田ライン上)で震度7の地震が起きたとの事でした。ところが、テレビで「今後一週間は余震に注意して下さい」とK庁の課長が繰り返して言うのです。私は、2回目の大きい地震が来る事を予測していましたので、災害応援と2度目の周知広報を兼ねて、翌、早朝に熊本へ向け出発しました。
  •  ところが、益城町では、家屋の倒壊や怪我人等、思ったよりひどい状況では無く、消防や警察も割と落ち着いていました。そこで、出会った方には「もう一度大きな地震が来ますよ」と伝えましたが、地震が今現在、続いている中、もう一度大きい地震が来ますよ。と言う言葉は、不安を煽るようで、なかなか言いにくいため、観測の方に切り替えました。
  •  そして、16日の地震(本震)が発生してから、周知広報の手段や伝達力の無さにがっくりし、自分たちが如何に無力に等しいかと残念に思いました。大方、余震が落ち着いた頃、地震記録と観測データを解析していたら、とんでもないことに気が付きました。それは、2回の大きな異常から2回の大きい地震に気付いたように、前震と本震データを詳細に調べるうち、それぞれ4回程の異常ピークと呼応したように4回の地震が発生している事が読み取れたのです。まさか、詳細データのピークまで地震が対応している等は考えていませんでした。こんな観測は初めてですし、こんな予測例は聞いたことがありません。それで、時系列で前兆異常と、実際に起きた地震のデータを比較照合してみると、前兆と、実際の地震は、異常ピークの「発生時間と異常レベル(大きさ)」に殆ど同期しており、違っていても予定時間より30分程度の違いしか無い事が判りました。初震から3時間以内の連続であれば、20~30分の予測違いは問題になりません。
  •  学会では、地震予測として、前兆異常に呼応して次々と地震が起きる事、そして、今までに無い観測と予測データを発表したのですが、講演を聞かれた方は、半信半疑だったのでは無いかと思います。1週間前に、大きな地震が2回来る事が判っただけでも凄いのに、前本震それぞれが、前兆異常(予測時間)の通りに続いて地震が起きるなんて、余りに正確すぎて理解できないのでは無いかと思います。しかし、これは、本当の事なのです。従って、この観測方式を地震予知に役立てたいと思いました。この観測網があれば、熊本地震では、殆どの方が家に帰らず、本震による倒壊で命を無くす事は無かったと思うのです。
  •  しかし、私が、発表した内容は、学会は元より新聞やテレビに取り上げられることはありませんでした。従って、皆さんのお役に立つこともありません。また、この観測方式には大きな欠点があります。それは、観測網の敷設が必要なのです。現在は、実験的な観測網(観測点が40ヶ所)ありますが、プロ仕様にして、各市町村に2ヶ所くらい置けば全国に600ヶ所程度が必要です。また、観測点は多いに超したことはありませんが、情報処理まで含めると数億から数十億円は掛かりそうです。国の予算は、そんな簡単に頂けるものではありませんから、私達の研究は、宝の持ち腐れになってしまうかも知れません。
  •  実は、今回の地震学会で、私達の発見が、新鮮な話題となる事を期待していたのですが、進展はありませんでした。あまりに正確すぎて、そんな観測ができる訳が無いと、思われたのかも知れません。先日、予知学会のN教授とH教授にこのPPTを見て頂きました。ところが、N教授からは、素晴らしい観測とデータではあるが、この内容では地震学者は見向きもしないだろうと言うのです。私は、研究発表者がプロの教授で無くても、これだけ正確に、確実なデータ(予稿集にも掲載済み)を揃えて発表すれば、誰か1人ぐらいは目に止め、学会全体としても注目してくれるだろうと思っていましたが、国や地震専門部会で、地震予知はでき無いと結論付けた「大風が吹いている」以上、この情報は取り上げる訳にはいかないとして、「無視」されたのかも知れません。こんなことで学会が変な動きをするようでは、日本の研究や新しい発見が出にくいだろうなと思います。
  •  私は、何とかして、全国に観測網を作りたいのですが、糸口が掴めないのが残念でなりません。どなたか、良き手法や知恵がありましたら授けて下さるようお願い致します。
  •  講演データの一部をPDF(7Mb)で公開します。ご覧下さい。(印刷や編集は遠慮願います)

自分の身の安全を人に委ねられるか?地震予知はできるのに(追加版)

その1 地震や噴火は最も危険なんですが、台風や集中豪雨も同じ事が言えます。実は、この頃、自分達の命の安全まで、気象庁の情報を元に、国や県や自治体等も勧告や指示を行っているのです。(自分たちで観測しようとはせずに、ですよ)それで、東日本大震災では津波情報(実際の高さは数倍)の違いで約2万人の方が亡くなり、熊本地震では地震情報(前震・本震)の違いから50(~200)人の方が亡くなりました。先日の北部九州豪雨では、今月の(被災後1ヶ月)特集番組で、日田市の大鶴地区の自治会長さんが(テレビ)午後2時半には避難を全戸に呼びかけていたそうです。実は5年前も同じような災害があって、今度は自分達で気象状況を見ながら自主的に判断し、全員避難を実践したそうです。結果は、家屋等の被害はあったものの全員が無事でした。私は前々回(7月8日)ブログで指摘しましたが(最も危険な時に避難指示が出されており、無謀な指示なのです。)安全な内に非難された方がいたのは感心です。

その2 地震や噴火もそうです。今、危険が見えないからと言って、準備を怠ってはいけません。現代の科学で判らない事は殆どありませんし、時代の先端を行く宇宙研究ではビッグバンの起源まで調べています。ただ、地震の研究や調査は怠っているのです。では、どうすれば良いか? 答えは簡単です。地震が予知できる可能性のある現象がたくさんありますから、それを一つ一つ研究させれば(調べれば)良いのです。たった一度でよい調査や研究をさせずに、「でき無い」などと学会が言っているのです。学者の風上にも置けません。今でも、多くの地震学者は揺れを計る地震計に集中し、電磁的地震予知研究など、可能性のある他の研究は蚊帳の外に置いて予算を配分しないのです。もう10年も前の事ですが、阪神大震災から10年も経ち、毎年100億円と言う多くの予算を戴きながら、予知は殆ど進歩がありませんでした。最も力を入れたはずの地震警報やGPS観測も直下型には役立たず、GPSの地殻変動観測も命の危険を防ぐ効果は出ていません。全敗なのです。それで、私達はアマチュア研究家ですが、業を煮やして地震予知の研究を進めているのです。「アマチュア」が「私財を投じて」で懸命に頑張っています。電磁的な地震予知で素晴らしい発見を続けていますが、(観測網を置けば予知可能迄なっている)取り合おうとはしません。 それでも、近い内に、どっちが正しいか、片が付く(電磁研究へと方向変換せざるを得なくなる)と思っています。今は、教授連のつぶしも散見されますが、地震学会や地震関係の学者さん(プロの先生方)、後世に悪名を残す事にはなりませんかね?現職を退いた後に、指を差されても・・・・それでも良いのでしょうね。?

その3 10年の調査研究と、10年の研究に観測実験で、良い予知方法が見つかっています。観測網での実証実験もほぼ完了し、後は、実際に観測網を敷設し、総合情報センターから、予知情報を発表するだけです。恐らく、震度7で100% 震度6で90% 震度5で75% 震度4で50% となるでしょう。ただし、全国の市町村に2ヶ所以上の観測点が必要です。おおまかに言えば、全国に600ヶ所(気象庁の地震計と同数)でOKです。(1県あたり10~15ヶ所)ただし、離島や海洋と山岳などを入れれば2,500ヶ所(地震計は3,900ヶ所)あればの話です。予算的には30億円です。人1人1億円の時代です。熊本地震では、200名の方が亡くなっています。もう<おつり>が来る安さなのです。

その他1 産経新聞の6月18日に当研究会の地震予知観測が大きく取り上げられています。  2 アマチュア無線の月刊誌 CQ9月号に、当JYAN研の活動や研究が4Pで紹介されています。 3 今年、幕張のJGpU学会で研究を発表しましたが、熊本地震では、2回来る事が判っていたのは、私達だけです。そして、その前震が4回、本震が5回(震度5強以上)となる事も読めるようになっています。素晴らしい地震予知技術が、埋もれています。額からして国家予算でなくてはでき無いのですが、残念です。・・・・・・ポンと出してくれるスポンサーがいないかな?~ 世界に羽ばたけるんですが・・・・・

 

地震予報に資する観測技術

1 地震予報について

地震予報は予測3原則として、「いつ」は1ヶ月以内、「どこ」は予測指定場所から100㎞以内、「どれくらいの」は+-0.5を目処としています。従って、結構シビアな予報が原則となりますが、「いつ」の範囲は、予測の中心となる月日から+-数日間、「どこ」は予測で指定する場所をできるだけ地方の範囲以下とし、「どれくらいの」は+-0.5以内となります。また、予測・予報の空振りや見逃しはいけませんし、期間延長も1ヶ月程度迄と考えています。これで、当たりは◎(100~75)、近い場合は〇(74~50)、当たらずとも遠からじは△(49~20)、ダメは☒(19~0)とします。また、観測エリアの外であれば該当なしとなり、空振りや見逃し、延長等は0となります。

2 観測機器とアンテナについて

現在約40局超が24時間体制で観測をしています。観測機器は全く同じものを使っていますが、観測用のアンテナはそれぞれ違っています。当初はRL(ラジオロガー)とアンテナを皆さんに送って観測を依頼していましたが、ここ2・3年はご自分でRLやアンテナを用意される方が増えてきました。それで、アンテナ単体は市販のFMアンテナを使って貰っていますが、設置環境が大いに違いますから受信状況も違うため、できるだけ統一するほうがベターだと考えています。

3 地震予知は難しい?

確かに地震予知は困難と言えます。地下深くの事はなかなか判りません。しかし、判る方法はあるはずです。プロが数十年掛けても判らないと言いますから、私達はアマチュアですが、英知を結集して予知に取り組んでいます。従って、全て費用は自前での研究です。だから、気が入っていますし、真剣です。ただ、電磁的な観測ですから、最も得意な分野でもあります。もうすぐそこに光が見えています。

記録的集中豪雨の予防策について

今朝(7月8日)も、福岡県の朝倉周辺と大分県日田地方の豪雨被害情報が放送されています。何故?こんなに被害が出たか?を詳しく調査して、二度と繰り返さない事が重要だと考えています。ところが、いつまで経っても(毎年のように)豪雨災害が起きています。何故でしょうか?

原因1 記録的な集中豪雨でK庁が特別警報を放送したのは夕方5時過ぎであり、降雨のピークを示した3時過ぎから特別警報発出まで1~2時間を要し気象情報全体が遅くなっていた。そして、自治体もK庁や放送等の情報に頼っており、独自観測や独自的な判断は殆ど無く避難勧告や避難指示が遅くなりました。これでは、最も避難が困難な時間に避難を指示した事になり、当然のように避難中の事故が多発したと考えられます。

原因2 雨の状態や周囲の異常事態は、現地に住んでいる住民が最も良く判っているハズです。従って、避難勧告や避難指示などに頼らず、自主的に見張って、自発的な避難行動を取ることが最も安全な方法だと考えています。避難方法や避難路は災害(地震や噴火・火災、水害)で違うとは思いますが、避難路がどの程度迄安全なのか?とか、安全な範囲が予想できるのは現地の住民だけだと思います。今回のような災害を防ぐには、まず安全な所へ避難する必要があり、事前に、各自が避難計画を準備しておく必要があると思います。

改善方法 1、住民自ら異常事態の観測を行い、避難準備を整え、自主的に安全避難ができるよう訓練をしておくこと。 2、地域の自治体も気象庁に頼るだけでは無く、自主的に観測網を持ち、早めの避難指示ができるよう体制を整えておくこと。 3、気象庁や政府も特別警報等で知らせることは大事ですが、関係自治体や地域住民が一目で危険度が判るような気象情報を出すことが必要だと考えます。

技術的には 1 各市町村は、地震(電磁的な観測装置で10Kmメッシュで測定)及び津波観測装置を整備する。 2 各市町村は、気象計(雨量計は約5Kmメッシュ)を各地域に置いて、現在雨量と累積雨量等が監視できるようにすること。 2 各市町村は、通信回線の断線に備えて、各区や各分団と相互連絡が可能な無線通信網を整備し、放送連絡設備を維持管理する。

災害時に携帯電話が繋がらないって本当?

今も、福岡県や大分県で集中的な豪雨が続いていますが、災害時の情報通信が殆どダメだった事がテレビなどの現地取材で判ってきました。実は、これは十分予想されていたことなのですが現実になってみると情報通信網は有線だけに頼らない方法が必要なことが良く判りました。携帯電話があるのにどうして?と、疑問に思われる方が殆どだと思いますが、理由は簡単です。携帯電話の無線基地局も基幹局との接続は有線通信(光等)に変わっているのです。最初は、全部無線通信回線を使っていたのですが、災害時は有線と無線と二重となり、信頼度がアップしていたのですが、光回線の普及によって安価で安定した大容量の光ケーブルに移行してしまったのです。その証拠に、昔流行ったパラボラアンテナを使うマイクロ回線が殆ど姿を消しています。皆さんの所の電話局も、マイクロウエーブのアンテナが消えていませんか?

実は、これは、大事な二重通信回線が無くなってきている証拠なのです。従って、災害時に光ケーブルが切れると、有線回線と共に携帯電話回線も繋がらなくなります。皆さんが頼りにしていた携帯電話が実際は繋がらないのです。これは全国どこでも同じような事となっており(電話やインターネットの費用が安くなっていますが)、光ケーブルが1本切れれば、もう通信手段はありません。大変な事態なのです。(まだ、迂回回線の確保はできず、将来的にも十分な体制は困難でしょう。)

そこで、無線通信回線の確保が必要です。簡単なのは400Mhzクラスで誰でも使える5Wの級の無線機が販売されています。また、昔流行ったアマチュア無線という方法もあります。しかし、緊急時に一般的ではありません。今の世の中は、全て情報通信で成り立っています。しかし、災害時にここまで弱いと言うことが露呈しては、無線愛好家として、一肌脱ぐ必要が無いでしょうか?私は、JARLにマイクロ無線等を使った全国縦断回線の敷設を進言しています。(財政難で取り合ってはくれそうもありませんが・・・・)JARLが頼りにならなければ、自分たちで構築しませんか?HF以外にも、いろんな方法を考案し、実際に、皆さんの協力によって(JAIAにも協力を願って)アマチュア無線での非常通信網を開設しようではありませんか!119回線だけは、どんな災害があっても繋がらなければなりません。アイデアを募集します。2017年7月7日JH6ARA 國廣秀光