地震予測観測網(JYAN研究会)

地震の電磁前兆を観測し、直近で予測(いつ・どこで・どれくらいの)を配信します。

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07月

地震予報に資する観測技術

1 地震予報について

地震予報は予測3原則として、「いつ」は1ヶ月以内、「どこ」は予測指定場所から100㎞以内、「どれくらいの」は+-0.5を目処としています。従って、結構シビアな予報が原則となりますが、「いつ」の範囲は、予測の中心となる月日から+-数日間、「どこ」は予測で指定する場所をできるだけ地方の範囲以下とし、「どれくらいの」は+-0.5以内となります。また、予測・予報の空振りや見逃しはいけませんし、期間延長も1ヶ月程度迄と考えています。これで、当たりは◎(100~75)、近い場合は〇(74~50)、当たらずとも遠からじは△(49~20)、ダメは☒(19~0)とします。また、観測エリアの外であれば該当なしとなり、空振りや見逃し、延長等は0となります。

2 観測機器とアンテナについて

現在約40局超が24時間体制で観測をしています。観測機器は全く同じものを使っていますが、観測用のアンテナはそれぞれ違っています。当初はRL(ラジオロガー)とアンテナを皆さんに送って観測を依頼していましたが、ここ2・3年はご自分でRLやアンテナを用意される方が増えてきました。それで、アンテナ単体は市販のFMアンテナを使って貰っていますが、設置環境が大いに違いますから受信状況も違うため、できるだけ統一するほうがベターだと考えています。

3 地震予知は難しい?

確かに地震予知は困難と言えます。地下深くの事はなかなか判りません。しかし、判る方法はあるはずです。プロが数十年掛けても判らないと言いますから、私達はアマチュアですが、英知を結集して予知に取り組んでいます。従って、全て費用は自前での研究です。だから、気が入っていますし、真剣です。ただ、電磁的な観測ですから、最も得意な分野でもあります。もうすぐそこに光が見えています。

記録的集中豪雨の予防策について

今朝(7月8日)も、福岡県の朝倉周辺と大分県日田地方の豪雨被害情報が放送されています。何故?こんなに被害が出たか?を詳しく調査して、二度と繰り返さない事が重要だと考えています。ところが、いつまで経っても(毎年のように)豪雨災害が起きています。何故でしょうか?

原因1 記録的な集中豪雨でK庁が特別警報を放送したのは夕方5時過ぎであり、降雨のピークを示した3時過ぎから特別警報発出まで1~2時間を要し気象情報全体が遅くなっていた。そして、自治体もK庁や放送等の情報に頼っており、独自観測や独自的な判断は殆ど無く避難勧告や避難指示が遅くなりました。これでは、最も避難が困難な時間に避難を指示した事になり、当然のように避難中の事故が多発したと考えられます。

原因2 雨の状態や周囲の異常事態は、現地に住んでいる住民が最も良く判っているハズです。従って、避難勧告や避難指示などに頼らず、自主的に見張って、自発的な避難行動を取ることが最も安全な方法だと考えています。避難方法や避難路は災害(地震や噴火・火災、水害)で違うとは思いますが、避難路がどの程度迄安全なのか?とか、安全な範囲が予想できるのは現地の住民だけだと思います。今回のような災害を防ぐには、まず安全な所へ避難する必要があり、事前に、各自が避難計画を準備しておく必要があると思います。

改善方法 1、住民自ら異常事態の観測を行い、避難準備を整え、自主的に安全避難ができるよう訓練をしておくこと。 2、地域の自治体も気象庁に頼るだけでは無く、自主的に観測網を持ち、早めの避難指示ができるよう体制を整えておくこと。 3、気象庁や政府も特別警報等で知らせることは大事ですが、関係自治体や地域住民が一目で危険度が判るような気象情報を出すことが必要だと考えます。

技術的には 1 各市町村は、地震(電磁的な観測装置で10Kmメッシュで測定)及び津波観測装置を整備する。 2 各市町村は、気象計(雨量計は約5Kmメッシュ)を各地域に置いて、現在雨量と累積雨量等が監視できるようにすること。 2 各市町村は、通信回線の断線に備えて、各区や各分団と相互連絡が可能な無線通信網を整備し、放送連絡設備を維持管理する。

災害時に携帯電話が繋がらないって本当?

今も、福岡県や大分県で集中的な豪雨が続いていますが、災害時の情報通信が殆どダメだった事がテレビなどの現地取材で判ってきました。実は、これは十分予想されていたことなのですが現実になってみると情報通信網は有線だけに頼らない方法が必要なことが良く判りました。携帯電話があるのにどうして?と、疑問に思われる方が殆どだと思いますが、理由は簡単です。携帯電話の無線基地局も基幹局との接続は有線通信(光等)に変わっているのです。最初は、全部無線通信回線を使っていたのですが、災害時は有線と無線と二重となり、信頼度がアップしていたのですが、光回線の普及によって安価で安定した大容量の光ケーブルに移行してしまったのです。その証拠に、昔流行ったパラボラアンテナを使うマイクロ回線が殆ど姿を消しています。皆さんの所の電話局も、マイクロウエーブのアンテナが消えていませんか?

実は、これは、大事な二重通信回線が無くなってきている証拠なのです。従って、災害時に光ケーブルが切れると、有線回線と共に携帯電話回線も繋がらなくなります。皆さんが頼りにしていた携帯電話が実際は繋がらないのです。これは全国どこでも同じような事となっており(電話やインターネットの費用が安くなっていますが)、光ケーブルが1本切れれば、もう通信手段はありません。大変な事態なのです。(まだ、迂回回線の確保はできず、将来的にも十分な体制は困難でしょう。)

そこで、無線通信回線の確保が必要です。簡単なのは400Mhzクラスで誰でも使える5Wの級の無線機が販売されています。また、昔流行ったアマチュア無線という方法もあります。しかし、緊急時に一般的ではありません。今の世の中は、全て情報通信で成り立っています。しかし、災害時にここまで弱いと言うことが露呈しては、無線愛好家として、一肌脱ぐ必要が無いでしょうか?私は、JARLにマイクロ無線等を使った全国縦断回線の敷設を進言しています。(財政難で取り合ってはくれそうもありませんが・・・・)JARLが頼りにならなければ、自分たちで構築しませんか?HF以外にも、いろんな方法を考案し、実際に、皆さんの協力によって(JAIAにも協力を願って)アマチュア無線での非常通信網を開設しようではありませんか!119回線だけは、どんな災害があっても繋がらなければなりません。アイデアを募集します。2017年7月7日JH6ARA 國廣秀光