地震予測観測網(JYAN研究会)

地震の電磁前兆を観測し、直近で予測(いつ・どこで・どれくらいの)を配信します。

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06月

継続は力(気を抜くと、ポカで痛い目に)

6月18日に産経新聞に当研究会が載って、喜んだのも束の間、早速「大ポカ」をやらかしました。幸い、被害は殆ど無かったので、不幸中の幸いですが信用が大無しです。実は、データ処理用のPCを高速化するためSSDに変える作業(勉強も)を行っており、データの記録作業も平行して進めていました。これは、先日の大ホームランに気を良くして、ちょっと気を抜き、E-スポの解析作業を怠って、いつものE-スポだろうと、つい流してしまいました。これが最大の原因です。

それと、もう一つ、頭を悩ますテーマに取り組んでいます。研究を始めてから5年になりますが、地震と電磁波の揺らぎの関係を示す電波の基本的な問題です。今年のJGpUには、これまでの研究について集大成(簡易板)を発表したつもりですが、この発表に関する根拠となる奥深い研究が何本もあるのです。どれも未解明で、いずれは、理論的にも解明されると考えますが、この難問が(ロマンに見える)、実は、出口が掴めないたいへんな問題ばかりなのです。

電磁波一つを取っても、学論が完成しているようで、判らない事がたくさんあります。確かに私達は無線通信の覇者で電波伝搬のプロだと自負して来ましたが、どうして、そうなるの?と聞かれると不思議なことがいっぱいあるのです。先日、気象庁を訪れて、気象の専門家に聞いてみましたが・・・ジェット機に乗っていると良く、雲が3層に分かれていることがあります。(見えます)どうして、雲が浮いたり3層に分かれたりしているかご存じですか?・・・私たちは、以外と、判っているようで、判ってない事が多いと思います。小さい頃から「ノンちゃん雲に乗る」などで、当たり前のように考えており、追求してないのです。

そんな事で、私の頭の中は???がいっぱいです。地震予知もそうです。研究を始めてから22年(随分と解決してきました。)ですが、まだ判らないことがたくさん残っているのです。そんな中、散歩や未明(目覚める前)に「アレッ」と閃く事が解決の糸口となるようです。結局、「?の継続」しか、解決の方法は無いのでしょうか?

6/18日 産経新聞(5大新聞)に当研究会が掲載されました。

当JYAN研究会が産経新聞(全国紙)に、地震予知の研究や、観測活動等が紹介され、詳細なデータや説明等が大きく掲載されました。特に、今回は熊本地震での前震と本震の観測データそのものが掲載されています。4月14日の前震が4月6日に、そして4月16日の本震が4月9日にそれぞれ1週間前に観測された誰でも判るデータなのです。実は、この観測データが新聞紙上に掲載されたことは大変意義があり重要なことだと考えています。先月のJGpU学会でも雰囲気ががらりと変わっていましたが、1週間前に、大きな地震が2回来る!そして、その地震は4回前後の連続的な地震である!等、誰にでも良く判るデータだったのです。こんな情報が事前に知らされていたら、熊本地震で亡くなる方は殆どいなかったでしょう。この観測とデータの重要性を産経新聞は読み取っていた!と言う事になります。

そして、JGpU学会(幕張メッセの国際会議場)の展示・講演会場では、T大地震研、K大地震研他、名だたる地震研究の大学教授も、発表した観測データにはビックリしていた様子でした。何故なら、こんなに正確で、はっきりと読み取れる地震観測は今まで無かったのです。これまでは、電磁観測自体が、予知観測として取り上げられることは殆ど無かったのです。なぜなら、地震学会やK庁は、地震観測は地震計とGPSでの観測に限るという岩盤規制があったのです。従って、我々と類似の電磁観測も認められず、国の予算配分も殆どありませんでした。100~120億円も地震関係に配分があるのですが、電磁研究には雀の涙ほどしか予算をくれないとN教授が説明していました。

でも、私達は元々Volunteerで研究や実験を進めてきましたから、国に予算が欲しいとおねだりする事もありませんでした。しかし、地震予知の観測や研究がここまで進み、予知の実績を積み上げてくると、もういい加減、国に面倒を見てよと言いたくなります。何故なら、私達の地震予知研究は、ほぼ完成の域に達しており、実用化を待つだけなのです。あとは、国の予算で実際に観測網ができれば、地震予知は国民の皆さんに喜んで迎えられるでしょう。(これで、目的達成!一段落・・・となります。JH6ARA)

2017年のJGpUでは

今回のJGpU学会では、2部門にエントリーし(5/21日地震学会系)と(5/25日電磁現象系)の両方に採用されましたので、Poster会場にてデータを展示し発表しました。今年から展示が縦形式から横形式に変わりましたが、大事なところが目の高さになって大変見やすく、データなどの説明には好都合でした。反面、P会場がとても広くなり、どこで、誰が、何を展示(掲示)しているか等を紹介する案内板が小さく、解りにくかったように思います。

最初(21日)は、地震学系ですが隣に以前からの研究仲間がいましたので、たいへん好都合でした。特に、地震予知学では、これだ!と言う決定打が出てこないだけに、今少し熱気が足りないように思います。世間ではTVで「地震予知はできない」と公言する人がいて、予知の風潮自体が萎んでいますから、「本当にできるの?」と言う疑いの眼からご覧になる方が多かったように思います。しかし、私が展示発表した熊本地震での観測状況や、これまでの観測実績、それに何故?電磁観測で地震予知が可能なのか?等を説明すると、なるほど!と理解をし、納得をしてくれました。特に高校生や大学生は、先入観がありませんから、素直に納得してくれ、一緒にやりませんか?と誘うと好感触で地震予知の将来は明るいと感じました。また、地震予知の研究を長くしている先輩方と夕食を共にしましたが、地震予知の過去や、将来的に明るい話など、たいへん楽しい時間を過ごすことができました。

次に、25日の電磁観測学系ですが、こちらも有名大学の先生が近くで展示していましたし、訪れる学生や学者も多く、説明で声が枯れてしまいました。昼食も取れず講演会場にも行けないくらいで、多くの方に研究を紹介しましたが、外国から来られた方がわざわざ訪ねてこられたり、また、熱心にポスターをご覧になって、研究のポイント等を紹介すると殆どの皆さんが納得され、電磁観測を使っての地震予知が、如何に有効で、将来的にも楽しい学術研究であり、これからの花形研究になるか等をPRしました。また、発表の間の3日間は、学会で地球や宇宙関連の研修をしたり、以前からの関係各所を訪問したり、新規に訪れたりで、たいへん有意義で勉強になりました。しかし、現在の地震予知の現状が芳しくない(当たらない)ことから、悲観的な見方をされていましたが、私の研究資料をご覧戴くと「電磁観測方式の確実さを納得」され、電磁観測による地震予知に期待を持って戴けたようです。以上、簡単ですが報告です。