地震予測観測網(JYAN研究会)

地震の電磁前兆を観測し、直近で予測(いつ・どこで・どれくらいの)を配信します。

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08月

電磁波の観測と解析要領について

 東日本大震災以後(昨年来)、関東では震度2~5クラスの地震が多発しています。九州では滅多に無いので、関東のように連続地震が発生し、観測に出る異常がどの地震に該当するかなどと考える必要は無かったのですが、1週間から10日間程度の間隔で地震が発生すると異常現象が重複して、どの地震の異常なのか判らなくなる事があります。特に、小さな地震ではせいぜい1週間程度前を見れば良かったのですが、2~5程度になるとやはり1ヶ月間は見なければならず、現象の重複によって弁別が難しいときがあるのです。しかし、連続の場合は、同じような異常が出ていることが判りました。従って、区別が楽になってきましたが、鹿島局の観測では、微妙な異常が良く捉えられていますから、取り敢えずは地震解析の練習は十分にできるようになっています。また、船場局も関連がありますし、横浜局とも合わせて解析を進めると良く解ります。総合的に関東は広いですから、もう少し観測仲間が増えると、もっと解析が楽になって、異常の把握が良く解るようになると思います。

地震の観測が予測まで進むと解析が難しい事になりますが、観測網が広がった事によって、その解析要領が次第に判ってきました。特に、震源の深さが50Km以上で、深くなるほど現象がぼやけ、しかも広範になってきます。関東大震災は小田原市の地下23キロでM7.9で発生していますから、同じような地震が発生するとすれば1ヶ月前には近隣局で前兆を把握し、10日から1週間前には警報を出せるくらい明確に出ると予想しています。しかし、東海や東南海、南海地震は結構列島から離れていますから異常現象が広範でぼやけてくるので、明確な警報を出せないとは思いますが、FM電波は海上でも十分に異常が把握出来ますから、ハム仲間を募って、なんとか観測ネットを広げて見たいと思います。